sinchan研究室

趣味の部屋「sinchan研究室」の生物観察を中心としたプログです。

鹿児島湾の新種チョウチョウウオ類「パンダゲンロクダイ」。

鹿児島湾などに生息しているチョウチョウウオ類の「ゲンロクダイ」が2020年2月13日に新種報告となりました。


よろしければ動画をクリック。(私の投稿した動画です。)

2020年、パンダゲンロクダイ。(1)


ゲンロクダイは以前から鹿児島湾に観察例が多く、「アカオビハナダイ」(クマソハナダイ)と共に「鹿児島湾の特産魚」とされていたほどでした。
私の観察でも桜島の岩場や港内にて成魚から幼魚まで多くの個体を観察しておりますし、幼魚や若魚はまるで「ハシナガチョウチョウウオ」(チエルモン)を連想させるほどの印象もあり、鹿児島湾では他にも鹿児島市の鴨池港や東シナ海では南薩地方の久志の港内でも成魚、幼魚ともに確認しております。
観察例や個体数では鹿児島湾が一番多く、桜島の水深10mより浅い水深で多く観察される他、本州の伊豆などでは水深20mか30mより深い場所で稀に観察されると言われております。
日本海にもいわゆる「無効分散」や「死滅回遊」ではなく自然分布しているチョウチョウウオ類で、私も奄美大島やトカラ列島ではまず観察例がありませんし、亜熱帯域や熱帯域などの「サンゴ礁域」には観察されないとの報告もあります。
鹿児島県の南薩地方では定置網などで近縁種である「タキゲンロクダイ」をよく観察しますが、ゲンロクダイはあまり定置網などでは観察されません。
珊瑚礁や岩礁域よりも砂泥底などに生息している様です。
「温帯種」ですと、他に「シラコダイ」も印象がありますね!
シラコダイは飼育下では何でも食べますし、釣りにも来ますし、大型個体は釣り餌のゴカイも食べてしまいますし、人工飼料にも餌付きます。
最後に、「ゲンロクダイ」は以前から鹿児島湾の桜島からはよく観察しておりましたが、新種「パンダゲンロクダイ」と分類された事は驚きでした。
鹿児島湾桜島付近の海域でも、ハゼ類などを中心にまだ「和名」(名前)の付けられていない魚類は何種類かおります。


よろしければ動画をクリック。(私の投稿した動画です。)

2020年、パンダゲンロクダイ。(2)

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