sinchan研究室

趣味の部屋「sinchan研究室」の生物観察を中心としたプログです。

鹿児島湾のパンダゲンロクダイ。

2020年2月13日に新種掲載された「パンダゲンロクダイ」は以前から鹿児島湾に多いとされており、鹿児島湾の「特産種」とも言われてきました。



2020年2月27日、パンダゲンロクダイ。1

ゲンロクダイは伊豆などでは水深30mから40m以深にたまに出現するなど、個体数がよく把握できず、漁師の網などでもたまにしか獲られない事から、生態も長く不明とされておりました。

日本海にも自然分布するチョウチョウウオ類とされており、「温帯種」でありサンゴ礁域には観察されないチョウチョウウオ類でした。




2020年2月27日、パンダゲンロクダイ。2


パンダゲンロクダイを含めゲンロクダイ属のチョウチョウウオ類はサンゴとはあまり関係がない様で、海底の砂泥底や岩場の小動物や無脊椎動物や藻類などを主食としている様で、口(口吻)の形状が異なります。




2020年2月27日、パンダゲンロクダイ。3


砂泥底に生息するチョウチョウウオ類は「ハシナガチョウチョウウオ」(チェルモン)なども突出した口吻を備えており、食性的には似たり寄ったりの傾向があると思われます。

砂泥底に生息するチョウチョウウオに共通するサンゴとの関係は深くないと思われます。

チェルモンなども砂泥底が生息地ですが、フエヤッコなども長い口吻を備えており、餌付けには問題なく、人工餌を食べてくれますが、生息地と口吻の長さは飼育条件にも一致しそうです。



2020年2月27日、パンダゲンロクダイ。5


内湾性の鹿児島湾で特殊な生態を備えてきたパンダゲンロクダイは、アカオビハナダイと同様に大事にしていきたい魚類です。



2020年2月27日、パンダゲンロクダイ。7

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