sinchan研究室

趣味の部屋「sinchan研究室」の生物観察を中心としたプログです。

網に掛かったサザナミヤッコ成魚。

画像は1995年2月頃に鹿児島県本土にて網に入ったサザナミヤッコ成魚です。

当時、船に乗せてもらった時に漁師から分けてもらった事をおぼえておりますが、体長としては40cm近い成魚でした。

サザナミヤッコの成魚は画像の様に背鰭と臀鰭が伸びる体形となりますが、その体形は、外産の「フレンチエンゼル」や「グレイエンゼル」と比較しても見劣りしないフォルムです。

奄美大島、沖縄本島では食用にしており魚市場でもよくお目にかかりますが、こちらでは成魚が「越冬」しているものと思われます。

私の予想では、こちらで繁殖しているものとみられ、早くて5月、6月には幼魚、稚魚が観察されますが、恐らく土着個体の産卵と思われます。

9月、10月にも幼魚、稚魚が観察されますが、その個体は黒潮に流れて観察される個体と思われます。

サザナミヤッコに近縁なタテジマキンチャクダイは幼魚をシーズンに1回観察出来るかどうかと割りきっていいほど観察される個体数は少ないです。


最後にサザナミヤッコの成魚は食用にしても旨い魚類でもあります。



(1995年頃)

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