sinchan研究室

趣味の部屋「sinchan研究室」の生物観察を中心としたプログです。

鹿児島湾のキンチャクダイ。

キンチャクダイはご存知観賞魚のトップともいえる「ヤッコ類」の「国内種」といってもよいほどの国産種であり、日本近海、東シナ海などの温帯固有種と思ってもよく、フィリピンなどでも少ないですが報告がある様です。
鹿児島湾でも桜島の岩場などで夏場によく観察される身近なヤッコ類です。

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2020年、キンチャクダイ。(1)
鹿児島湾では桜島に夏場になりますと成魚が浅い水域でもよく観察される他、鹿児島県本土では大隅半島の佐多や薩摩半島の坊津や野間池などで定置網やさし網に掛かった個体を多く観察します。
成魚と幼魚では体色が異なり、成魚の橙色に青い縞模様に対して幼魚は黒い地色です。
以前、スキューバダイビングで坊津の水深16m付近で秋に幼魚をよく観察している他、鹿児島湾の桜島でも秋には幼魚もよく観察されるという話もあり、ダイビング関係者によると海中の空き缶などをよく幼魚が「住家」にしている様です。
他に鹿児島市内では鴨池港で成魚が釣りに釣れた事がありますし、隣の海釣り公園の水中カメラでも多数の個体を観た事があります。
繁殖期は夏場と思われますが、その年による差が大きい様で、成魚をあまり観察しない年でもダイビング関係者のお話では、やはり幼魚は秋によく観察される様で、その年の水温にもよりますが、土着魚ではありますがやはりもともとはヤッコですので熱帯魚と同等であるかも知れません。
キンチャクダイを始めとするキンチャクダイ属(キートドントプルス、カエトドントプルス)は物静かな種類が多いといわれておりますが、キンチャクダイは餌付くとむしろ気丈な面もよく観察されます。
ただ温帯魚な事でしょうか、夏場の水温上昇は何かの対策が必要といえます。


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2020年、キンチャクダイ。(2)

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2020年、キンチャクダイ。(3)
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