sinchan研究室

趣味の部屋「sinchan研究室」の生物観察を中心としたプログです。

ヒメタイコウチ。

ヒメタイコウチは画像2番目の様に2cmほどの小さなタイコウチ類です。

現在、日本で確認されているタイコウチ類は、タイコウチ、タイワンタイコウチ、エサキタイコウチ、ヒメタイコウチの4種類ですが、ヒメタイコウチは主に陸上を生活場所としており、飼育でも陸場は不可欠です。

体長2cmほどのヒメタイコウチは水中生活には適応できない様で陸上での活動が主体であり、画像の様に前翅は備えておりますが後翅が退化しており飛翔が出来ません。

日本に生息するタイコウチ科の分類でヒメタイコウチのみがヒメタイコウチ属に属しており、他のタイコウチ類と生態面や体構造が異なる事などから、氷河期の「遺存種」という説もあります。

水中を苦手とする生態ですが、水槽やプラケースの壁をよじ登る器用な生態を備えています。

分布も東海地方の愛知県、三重県、近畿地方の兵庫県、四国地方の香川県と局地的分布であり、生息地はいずれも夏場でも冷水の湧き出る場所である事から、日本列島の気候や風土的変化に適応して生息してきた昆虫類との見方もあります。

生息地における個体数は多い様で、私の兵庫県在住の知人のお話では、生息地では普通に観察出来るという話もあります。

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